EBMって何? 〜これからの歯科医療のキーワード〜前編
EBM(Evidence-based medicine)とは「根拠に基づいた医療」のことです。
これからの歯医者において、EBMはもっとも重要視されることの一つだと考えます。
医療というものが科学的な根拠の上で行われていることは当然のことですが、それに対局する「経験に基づく治療」というものが依然として存在します。
その一つを歯科における「根の治療」を例にとり、説明します。
上の奥歯の虫歯が大きくて神経をとらなくてはならないとしましょう。
麻酔をした後に、神経のある場所めがけて削っていきます。神経ある空間に達した後、その除去を行います。神経の長さ、太さ、分岐に合わせて除去していきます。
除去した後、消毒と鎮痛効果のある薬剤を入れてふたをします。
これが一般的な神経をとる処置の一日目の内容です。
経験に基づく治療では、神経を除去する作業はブラックボックスに手を入れて、盲目の中の作業です。上の奥歯では直接見ることはできず、また直径2センチ程のミラーで見た場合は、反射された像は暗く、わずかな情報をたよりに作業を行うことになります。
科学的な治療は、やはり直接作業領域が見えるべきです。
でもそんなことって可能なのでしょうか?
(後編につづく)