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2010年6月 9日

リーフ歯科では、自発的な痛みを伴う場合を除き、2回目からの治療を行なっています。治療計画がとても重要だと考えているからです。

患者さんは「歯が痛い」と歯医者さんに受診します。先生は診査をしてレントゲンを撮った後、すぐに治療にかかります。こうして治療が始まり、何度か通院します。わたしはこういう歯科治療は危険だと考えます。
歯科治療ほど、治療にあたる歯科医師によって結果が異なるものも少ないのではないでしょうか。歯科治療は病変を取り除く外科処置を行い、各個人に異なるオーダーメイドの材料にて修復処置をするものであり、それは歯科医師の判断が結果を大きく変えるからです。

歯は骨であり、硬組織です。決して再生しません。虫歯治療はいわば切除手術であり、その後切除された歯は自己再生しません。正しく切除し、修復するには現在の状態と明確なゴール設定が必要であり、それには病気になった原因を明確にして、改善すべき口腔内環境をつくる必要があります。

ここで、実際にあった例をあげます。(実際の治療は各個人異なります)
①「今まで虫歯で困ったことがないのに、最近冷たいものがしみる」
【治療】マクラを低くして頂き、ウエイトトレーニング時にはマウスピースを着用して頂く。
【原因】患者さんの奥歯の側面はかなり削れており、前歯も欠けてきています。下顎の内側に隆起した骨が存在し、食いしばりが強い事がわかりました。食いしばるようなスポーツをされているか伺ったところ、ウエイトトレーニングを良くされているとのことでした。睡眠時には大きな枕を使用しているようなので、後頭部が押し上げられる形態の低い枕に換えるように指導しました。
効果はすぐでました。並行して食いしばりによって悪化した歯肉の治療も行いました。

②「近くの歯医者にて入れ歯を作ったが、すぐに外れ、噛むと痛い。当たっている内面を削って欲しい。良くなければ作り直して欲しい」
【治療】入れ歯の噛み合わせの調整。
【原因】上下総入れ歯の患者さんで、入れ歯の適合試験を行うと概ね良好でした。しかし、噛むとすぐ外れる。入れ歯の形態も悪くありません。ただ、噛み合わせの重心が偏っていた為、噛み合わせの調節を行いました。
効果はその場であらわれ、入れ歯も外れず、痛みもなくなりました。

③「右の顎が痛くて、噛めない。左下の奥の歯ぐきが腫れている」
【治療】左上の親知らずの抜歯。
【原因】左の上下に親知らずが存在します。上の親知らずは完全にはえていますが、下の奥歯と一部接触しています。奥の歯ぐきとも接触しており、その歯ぐきの下には親知らずが存在します。下顎の親知らずは完全に歯ぐきの下に埋まっている状態です。
親知らずがはえて来たことによって、今までなかった歯の接触が生まれ、食事などの時に引っかかるようになりました。これによって反対側の顎関節がそれをフォローする動きが生じた為、痛みが出て来たと考えました。腫れている下の歯ぐきの原因は患部への細菌の侵入ですが、それを著しく悪化させているのは上の親知らずである為、最小限の侵襲による効果を期待して上の親知らずのみ抜歯しました。
効果はすぐにあらわれて、痛みや腫れは無くなって来ました。

これらの治療例は決して特別ではありません。患部と原因の部位が異なる事は多くあります。

患者さんの訴えに対して、問診や視診やレントゲンなどで過去から現在へ至る変化を考えて、未来を予測する。そこで変えるべき要件を割り出し、実行するーこれが治療だと思います。
その為には、レントゲンをひと目見ただけでは答えはでません。

原因が他にあることが多いからです。

行なった診査を最大限に利用して、考える時間が必要なのです。

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リーフ歯科 院長:林準治

リーフ歯科
院長:林準治

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「最近、仕事はどうですか?」
「どこかお勧めのお店があれば教えてください」

私は患者さまとできるだけ距離の近いコミュニケーションで、 何気ない会話も楽しめる歯医者でありたいと思っています。
実際、患者さまとの話が盛り上がって、
「今夜飲みに行きませんか?」

なんてケースもあります(笑)。

何気ない会話も、"患者さまと楽しみたい。"
そんな気持ちでブログを綴りたいと思っています。